様々な理由から、筋トレや糖質制限ダイエットに挑んでいるひとは多いことでしょう。
しかし、筋トレ中の糖質制限には、あまりオススメできない側面もあります。
実は、せっかく付けた筋肉が減ってしまう!?
今回は筋トレ中に糖質制限ダイエットがオススメでない理由、
そして筋トレ中に、ダイエットや脂肪を落とす目的で糖質制限をする場合、
摂取したほうが良い食品などをご紹介していきます。
1.そもそも、糖質制限って??
「糖質」とは“炭水化物から食物繊維を引いたもの”にあたり、体のエネルギーになる栄養素です
身体にとって必要不可欠な栄養素であり、車で言うところのガソリンのような物です。
必要な物であることに変わりないのですが、必要以上の糖質を取ってしまうと、エネルギーとして消費された物以外、残ったものは脂肪として体内に蓄えれていきます。
糖質を取りすぎてしまうと脂肪に変わって蓄積してしまうのがデメリットで、反対に糖質の少ないものを摂取し続けると、身体の中の脂肪がエネルギーとして変換されるのです。
このように、脂肪として蓄えられてしまう分の糖質を含んでいる食品の摂取を辞める、または少なくすることでダイエットしていく方法を「糖質制限ダイエット」と呼びます。
2.糖質を断った場合のエネルギー源はどこから?
ここで1つ疑問が。
糖質を制限して燃やす脂肪(エネルギー)が少なくなって来た場合、代わりのエネルギー源はどこから補っているのでしょうか?
答えは「筋肉」からタンパク質を分解してエネルギー変換をしようとするのです。
これは日々コツコツと筋トレをしている人からすると、死活問題ですね…。
せっかく増やした筋肉が、エネルギー源として消費されていってしまうのです。
そして、せっかく付けた筋肉が落ちてしまうと、基礎代謝も減ってしまい、太りやすい身体になってしまうことも。
これこそが、筋トレ中に糖質制限をオススメしない大きな理由の1つです。
3.筋トレ×糖質制限が内蔵へ負担をかけることも…
①肝臓への負担
摂取したアミノ酸をタンパク質への変換や、食物中のタンパク質から出るアンモニアを分解するのは、肝臓の仕事。
そして、筋トレなどに必要な分のタンパク質を作り出す「糖新生」というものも肝臓が行います。
過剰な糖質制限をすることで、肝臓へ負担がかかります。
筋トレによる糖新生に、過度な糖質制限による負担などが重なると、更なる負荷を肝臓にかけることになってしまうのです。
②腎臓への負担
エネルギーがタンパク質として使われた後には、その燃えがらとなる尿素窒素が発生します。
通常量であれば腎臓が尿素窒素をろ過して体外に排出してくれますが、大量に尿素窒素が発生してしまった場合は腎臓が最大パワーで動いてもろ過が間に合わず、腎臓におきな負担がかかります。
過度な糖質制限と筋トレによって、このように腎臓にも負担を強いる危険性があります。
4.筋トレ中の糖質制限のデメリットは分かった。でも…
このように、内臓への負担、筋トレにより筋力アップをしようとしている人と、糖質制限の相性の悪い面が分かりました。
それでも、糖質制限により急場しのぎでも脂肪や体重を落としたい人もいるでしょう。
そんな時は、どんなものを食べていけばいいのかも気になりますよね。
そんな方のために、筋トレ中に糖質制限する場合、摂取すべき食品をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい!
①肉・魚系食品
・牛、豚、鳥、羊、馬のお肉(筋力アップ前提なら肉系は基本OK)
・魚、貝類、タコ、イカ(ただしお寿司はNG)
・魚介の水煮(缶詰もOK)
・鶏、うずらの卵
②きのこ、野菜など
・アボカド
・緑色の野菜(小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、レタスなど)
・もやし
・もずく、ところてん、海苔、わかめ
③間食や酒類など、嗜好品
・チーズ
・ナッツ類(無塩の素焼きがベスト)
・糖質0ビール
・蒸留酒(ウォッカ、焼酎、ラム、ウイスキーなど)
まとめ
いかがだったでしょうか??
今回は糖質制限と筋トレを同時に行うことで起こりうる、弊害やデメリットをまとめてみました。
糖質を全く断ってしまうのは、筋肉を形成する上で必要なエネルギー源、糖質を失ってしまい効率が良くありません。
せっかくのトレーニングも身を結ばなくなってしまうことも。
やはり一番良いのはありきたりですが「バランスの取れた食事」なのです。
もし糖質制限が必要な場合でも、糖質の代わりにタンパク質をしっかり摂取できる、上記で挙げたような食品をしっかり摂取するよう心がけるといいでしょう。
糖質を全く断ってしまうのは身体に危険を及ぼしてしまう恐れもありますし、何よりせっかくの筋トレも身を結ばなくなってしまいます。
大事なのは、糖質を断つことではなく、「糖質コントロール」だと言えるでしょう。
身体にとっての大事なガソリンである糖質の摂取量をしっかりコントロールして、筋トレの成果アップに繋げましょう!
この記事がお役煮立てれば幸いです!
お読み頂き有難うございました!