サウジアラビアで数十人の王子たちが汚職容疑で一斉に逮捕されました。
その際に失われた資産がケタ違いすぎ…。
ある王子は数日で3兆円失い、全体で90兆円の資産が凍結されたらしい。
闇が深すぎてドン引きです…。
■「アラビアのバフェット」も逮捕された
サウジアラビアは長年、政界と経済界の汚職が問題となっていました。
汚職撲滅キャンペーンとして11人の王族と国内でもトップの富豪たちが数十名が、一斉逮捕されました。
実業家や閣僚、政府高官などが検挙されていますが、その中でも注目を集めているのがアルワリード・ビン・タラル王子(62)です。
なんだか聞き慣れない名前かもしれませんが、彼は「アラビアのバフェット」とも呼ばれるくらい有名な資産家です。
王族でありながらビジネスで身をたて、自身の起こした「キングダム・ホールディング・カンパニー」をサウジアラビアを代表する企業にまで成長させた優秀な人物です。
(サウジアラビアの王族は裕福過ぎるため、普通は企業などはしないそう。それだけタラル王子は革新的で型破りな人物)
なぜそんなにも優秀な人物が逮捕されてしまったのか、逮捕されて彼が失った資産がケタ違いだったことを、順を追って紹介していきます。
王族が豊か過ぎるサウジならではなのか、動いてる金額も逮捕の理由も理不尽すぎてドン引きです…。
■タラル王子の略歴と失った資産は?
富豪のアルワリード・ビン・タラル王子は父親であるタラール王の元に生まれました。
ワーナーや金融大手シティグループ、そしてネット通販大手のイーベイに出資するほどの著名投資家です。
王族にも関わらず、起業時の会社の初期資金は僅か日本円で300万円。
その後、彼の努力とアイディアで2年後には1500億円の売り上げを出し、急成長!
その後も、彼の資産は40億ドル以上(約4500億円)まで上り、サウジアラビアで有数の富豪家となりました。現在は投資によって遥かに超えているでしょう。
かつてビル・ゲイツに迫り世界2位の富豪になったこともあるほどです。
彼はある時は14時間働き、20代から50代まで休みなく働き続け、一代で200億ドル資産を増やしたそうです。
また、2015年には個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を慈善事業に寄付をしたり、
過去35年にわたり平均で年額約1億ドルを慈善事業に寄付しているそうです。
そんなタラル王子が今年11月4日に汚職容疑で逮捕され、
その結果、彼が運営する会社の株価の低落により、
タラル王子の資産額は大幅に下落しました。
なんと3兆円の資産を損失!
彼は自身の下落した株の95%を保有していたので、損失はかなり大きいです。
こんなに急展開で逮捕されたとなると、どんな悪事を働いたのか気になりますよね。
調べてみるととんでもない事実が判明しました…。
■汚職により逮捕。でも実際は…。
今回の彼の逮捕理由は以下の様なものでした。
今回の拘束について、「不当に富を得るために公益よりも自身の利益を優先させ、権力を悪用した」ことが理由だと説明した。
当局者1人によると、タラル王子には資金洗浄、汚職、当局者への強要などの疑いが、ムトイブ王子には横領、架空の職員採用、自身の企業への発注などの疑いが持たれている
出典元:ロイター
と、日本でもよくある汚職かと思いがちですが…。
実際の所は政局争いに巻き込まれたというのが本当の理由なのではと言われています。
ここ数年で力をつけてきているムハンマド皇太子に、権力を一極集中させるための一環らしいですね。
ムハンマド氏が次期王になるためには、他の力を持った王子がいると邪魔になってしまうのでしょう。
また、調べてみると、タラル王子は努力と成果によって築き上げた資産でした。
しかしこの一連の騒動によって彼は3兆円の資産を失い、この逮捕事件全てで凍結される口座や資産を合計すると90兆円にものぼるそうです。
現地の司法長官いわく「3年がかりの捜査の結果、数十年に及ぶ組織的な汚職や横領が発覚し、今回の摘発に至った」
らしいですが、本当なのかどうか疑わしいですよね…。
なんだか目まいのする数字ですが、サウジアラビアは一夫多妻制のため、王の覇権を争う皇太子や王族がとても多いため、こういったとんでもないスケールの争いが起きてしまうようですね。
マンガに詳しい方なら、「HUNTERXHUNTER」の暗黒大陸編、カキン王国の次期王位継承争いを想像して頂けると分かりやすいかもしれませんww
遠い国の事件でもあり、真相が100%明るみになることは無いのかもしれませんが、もしこんな理不尽な理由で逮捕されてしまったとなれば、タラル王子は可哀想すぎますね…。
逆境を跳ね返して復活してほしいものですね!